京都の桜の名所の一つである背割堤。以前から行ってみたい場所だった。桜も見てみたかったのだけれど、僕はこの場所そのものに関心があった。背割堤は、桂川・木津川・宇治川という3本の川が合流するところにある。合流して、そこから淀川という大きな一本の川になるのだ。淀川は子供の頃からとても馴染みのある川だったのだけれど、3本の川が合流する地点に行ったことはなかった。今回、ちょうど桜の季節とも重なったので行ってみることにした。

背割堤の入り口には、この辺りを見下ろせる展望台がある。中央やや左に見える桜が咲いているところが背割堤という堤防であり、その堤防を活用した遊歩道である。よくみると、この堤防は町と川の境界ではなく、川と川の間につくられていることがわかる。この堤防は川と川をスムーズかつ安全に合流させるためにつくられているのだそうだ。堤防の上を歩いていると右手も左手も川というのが新鮮に感じる。いかにも自然の中を歩いている、という感じがするのだ。片方が川で片方が町の景色が見える普通の堤防ではない景色を楽しむことができる。

桜並木は元からあったわけではないそうだ。かつては「山城の橋立」と呼ばれるほど美しい松並木だったそうなのだけれど、害虫により、枯れてしまい、ソメイヨシノに植え替えれれたのだそうだ。現在はとても有名な桜の名所となっている。どこまでも続いているように見える堤防の上の散歩道をのんびり歩くのはとても心地がいい。桜の季節はもっと楽しめる。素敵な散歩スポットだ。

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