滋賀県の草津市にある「草津川跡地公園」という公園に行ってきました。その名の通り、この場所はかつて川が流れていた場所で、そこが公園として整備されています。
場所はJR草津駅から10分ほど歩いた場所で、駅から近く、散歩の目的地としてちょうどいい感じのところです。
それではなぜ、川は無くなって公園になったのでしょうか?
この場所を流れていた草津川は、土砂が堆積し、人が住んでいる場所よりも高い場所を流れるようになっていました。
そのような川を天井川と言います。天井川は、当然、洪水の危険がとても高くなります。そこで、川を、街の外に付け替えるという大工事を行いました。そして、もともと川があった場所は公園として整備されたというわけです。
かつて堤防だった場所と、川が流れていた場所が遊歩道として整備されています。堤防だった場所を歩けば、公園全体や街を眺めながら歩くことができます。そして、かつては天井川だった草津川の痕跡も確認できます。実際、街の方とかつて川が流れていた場所の高さを比べてみると、街の高さが随分低いことがわかります。
公園内には小さな川や庭園が作られていて、とても綺麗です。かつて川があった場所に庭が作られていて、そこに川が流れている、というのは少し不思議な感じもします。
整備された場所を過ぎて、しばらく歩くと、かつての草津川がJR東海道線の上を流れていた場所があります。かつては川が街よりもかなり高いところを流れていて、線路が川をくぐってい他のだということがわかります。やはり、この状況がいかに危険だったか、ということがよくわかる場所です。しかし、そのような危険な場所が、一転、街の憩いの場となったということが、とても素敵だと思います。
↑草津川跡地公園HPより